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子宮がん検診

子宮頸がんについて

膣の奥にある子宮の入り口が子宮頚部です。ここにできるがんが子宮頸がんです。
子宮にできるがんの約70%といわれ、最近は20~40歳代に多くなっています。

子宮頸がんの約80%が扁平上皮癌で約20%が腺癌です。扁平上皮癌の原因となるのがHPV(ヒトパピローマ ウイルス)です。このウイルスは性交渉により感染し、子宮頚部に定着します。性器周囲の皮膚や粘膜との接触でも感染しますので、コンドームは有効ですが完全ではありません。
感染しても90%の方は2年以内に自然に排除されますが、感染が持続し自然排除されないと、がんの前段階である異型細胞が増えていき、いずれ子宮頸がんに進行する可能性があります。HPVに感染した方の0.15%が子宮頸がんになるといわれています。子宮頸がんへの進行は、通常感染後数年から十数年かかるといわれ、定期的ながん検診で前段階での発見、治療が可能です。

子宮頸がん予防ワクチンについて

HPVは皮膚や粘膜に感染するウイルスで100種類以上の型が存在します。この中で約15種類が子宮頸がんの原因となることが多く、中でも16型と18型は原因の最多です。この2種類の感染を予防するワクチンが日本では平成21年12月より接種可能となりました。
これはあくまで感染予防であり、現在感染しているHPVを排除することや、発症している子宮頚部異形成や子宮頸がんを治療する効果はありません。
子宮頸がんの約70%の予防が期待でき、現在以下の2種類のワクチンが発売されています。

・サーバリックス(グラクソ・スミスクライン)
16型と18型を予防できます。
①初回投与(10歳以上)、②初回投与の1か月後、③初回投与の6か月後の3回接種が必要です。
・ガーダシル(MSD)
16型と18型の他に尖圭コンジローマの原因となる6型と11型を予防できます。
①初回投与(9歳以上)、②初回投与の2か月後、③初回投与の6か月後の3回接種が必要です。
いずれも予防効果の持続期間はわかっていません。持続期間はワクチン接種者の追跡調査をして、数年ごとに中間報告というかたちで発表されます(日々延びているわけです)。

平成25年4月1日より定期予防接種化されましたが、平成25年6月14日に厚生労働省より積極的な接種の奨めは一時中止となりました(定期接種からは外れていません)。

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